僕と夏日と幻聴の話

なに火曜・水曜の気温。

12
月とは思えないくらい暖かかったよ。
火曜なんて東京は23度超えてました。

例年なら12月は寒くて震えて
過ごしてるのに、なんか得した気分。

この時期に暖かくなるのを
【小春日和】
なんて呼ぶらしいけど、
気温が小春のキャパを超えてたよね。

小春っつーかほぼ夏日だよ。

そんな日本が初夏ってる最中に
衝撃のニュースが。

なんか都心で季節外れに
セミが羽化したらしいね。

僕も葛飾のレッスン行く途中で
公園の前通ったらセミの鳴き声が
聞こえたんです。

だけど誰に話しても信じてくれなくてさ、
『それは幻聴だよ』
『なんか悩み事あるの?』
『万里、あなた疲れてるのよ』
なんて逆に心配されまくってたんだけど
ニュースを見た時はガッツポーズを
しました。

ほらね、と。
セミだろ、と。
僕の幻聴じゃなかっただろ、と。

季節外れのセミは本当に居たんだよ。

僕と夏日と幻聴の話



このセミ、幼虫時代は地中で何年間も
メスのセミと出会い、結ばれる事だけを
考えて生きてきたんでしょ。

『メスの気を引くためにこう鳴こう』
とか
『理想的な出会いのシチュエーションは
あんな木がいいなぁ』
とか考えながら生きてきたんでしょ。

そんでなんか地表が暖かくなったから
これは恋の季節到来だと思って
出てきたんでしょ。

ライバルを出し抜く為に早めに行動したら
うっかりタイミング早すぎという出オチ。

7
ヶ月くらい行動が早かった。
うっかりのレベルを軽く超えてた。

メスも居なけりゃオスも居ない。
誰もいない。

あぁ切な過ぎる。
このセミに妙な親近感すら感じるよ。

可能ならこのセミをウチで飼ってあげたい。


そんなこんなで。

まぁ、何が衝撃的かというとね。

12
月にセミが羽化したのも
確かに衝撃的だったけど、
ネットで調べたらセミが羽化したのは
東京の調布なんだって。

どんなに検索しても、葛飾でセミが羽化した
なんて情報はどこにも無いの。

という事は、あの時のセミの鳴き声は
やはり僕の幻聴だったのね。

もうこの事実が衝撃的過ぎて。

そんでその事を知り合いに話したら
『また幻聴?』
とやっぱり心配されて。

『また』
ってなんだよ。

僕は皆んなからしょっちゅう幻聴が聞こえてる
キャラだと思われてるという事実も
オマケで発覚しまして。

ダブルの衝撃。
衝撃の波状攻撃。

異常気温とか
季節外れのセミとか
そんなニュースが軽く霞むくらい。

いや本当に聞こえたんだってセミ。

セミ商人(注)なら即捕まえてたって。


もしかしてセミ商人も幻覚だったのかな。

あれも幻覚だったとするともう耐えられないよね。
衝撃的とか通り越して震えるよ。

逢いたくて震える(セミ商人に)


でもまぁ例年通り12月は震えて過ごしているので
結果的に良しという事で。

じゃ。



注:セミ商人
僕とセミとセミ商人の話
葛飾で出会った、炎天下の中セミを売る少年。


おそらくセミの値段は時価。

若きエコノミックアニマルにして
2018
年最大のサマーマッドネス。

今となってはその存在、そして交わした会話も
現実だったのか定かではない。