カエル助けたら100%カエルだった話

久し振りに知り合いに会ったら
スゲー焼けててさ。

何どっかいったのーって聞いたら
石垣島行ってきたんだって。

しかも運が良い事に滞在期間中は
めちゃくちゃ天気に恵まれて、
東京帰ってきた後に
台風が沖縄にぶつかったんですと。

僕と逆パターンの人間だよ。
超羨ましい。

いいなー、僕も旅行は天気に
恵まれたいなーって言ったら
『普段の行いですよー』
と笑いながら応えてくれました。

オーケーじゃあ徳を積みまくって
雨男の名を返上してやるよって事で
最近は善行ばかりしてます。

もうTポイント並みに貯めてやる。
って言うかTポイントの【T】って
TOKU
って意味でしょ?

TOKUポイント貯めまくるぜ。

というわけで最近の主な活動内容は
虫とかカエルを助けて過ごしてます。


カエル助けたら100%カエルだった話



昨日深夜に帰宅途中、
割と大きめのカエルが
道路にいてさ。

どんくらい大きいかっていうと、
助けるのちょっと躊躇するくらいの大きさ。

可愛いアマガエルとかじゃないの。
ジライヤとかが乗ってそうなカエルね。
人間の言葉を喋りそうなヤツ。
第一人称が『わし』とか言いそうなヤツ。

そんなこんなで
流石に助けるのを一瞬迷いました。

でもこのままだと確実に車や自転車に
轢かれちゃうよなぁって事で、
意を決してビニール袋を
手袋の代わりにして拾い上げました。

実は今までカエルを
掴んだ事なかったんです。

だからコレがカエル初掴み。
まさかの2018年はカエルデビューですよ。
ちょっと大人になった気分。

カエルって思った以上に重くてさ、
あとビクンビクン跳ねようとすんのね。

そりゃいきなり得体の知れない
巨大な生き物に持ち上げられたら
カエルもパニックになるか。

でもそれ以上に僕も
パニクったからね。

カエル掴みのデビュー戦としては
かなり荷が重かったよ。

カエルが跳ねようとする度に
『ひぃぃいいッ』
って声にならないような声を出しながら
どこに逃がそうかアタフタしてました。

ところでさ、なんでカエルって
どっから来たか解らないような場所に
出現するの?

近くには池も川もない大都会、
オフィス街のど真ん中だよ?

あとどこに行こうとしてるのよアイツら。

リスクを冒してまで何を目指してるんだよ。
とんだ冒険野郎だよカエル。
マルコポーロかよ。

そんでやっと茂みを見つけてさ、
いざ離そうとした時に
目が合ったのよ、カエルと。

そしてその瞬間だけ跳ねるの
やめてたのよ、カエルが。

まるで何かを訴えたいようにね。


その瞬間、ある可能性が
僕の脳裏をよぎりました。

もしかしてこのカエル、
魔法で姿を変えられた
王子様とかじゃないのか、と。

誰か魔法を解いてくれる仲間を
探していたんじゃないのか、と。

そしたらこの大都会に突如出現したのも
納得出来る。


いや、常識的にありえないのは
解っているよ。

しかし万が一ね。
万が一の可能性としてね。

その常識は絶対に正しいと
言い切れるのか、と。

常識を疑わないと
可能性というものは
生まれないからね。

天動説が主流の中、
地動説を唱えた
あのコペルニクスだって
僕と同じ心境だったに違いない。

ってことは僕はほぼコペルニクスだと言っても
いいんじゃないかと。

ならばもうコペルニクそうじゃないかと。

コペルかコペラないかといえば
ここはコペルしかないだろうと。

意を決してカエルの目を見ながら
『あの
と言ったら
ピョーーーーーーンって。

カエルが
ピョーーーーーーン
って跳ねてったの。

んで僕もビックリして
ピョーーーーーーン
ってなったの。

大の大人が
ピョーーーーーーン
って。

もうコペるどころじゃないの。

そんでカエルは茂みに消えて行きました。


その夜は結構興奮して眠れませんでしたよ。

んで朝起きたら窓辺が水浸しでさ。

まさかカエルのヤツ、
ウチまで来たんじゃないかなって。

やはり助けを求めに来たか、
もしくは恩返しに来てたんじゃないかって。

恐る恐る窓の近づいたら
すげー雨降ってんの。

しかも風もあるからダイレクトに
網戸から雨が吹き込んでてさ。

あのカエル、やっぱり
100%カエルだったみたい。

床を拭きながら

『普段の行いか』
とつぶやきました。

僕はまだまだ徳が足りないみたいです。

これからも普段の行いを良くして
TOKUポイント貯めていこうと思います。